「コーデュラナイロン」「ターポリン」って何?タフなギアに欠かせない最強素材の基礎知識
アウトドアグッズやスポーツギア、医療・介護用品などの製品開発において、最も重要と言っても過言ではないのが「生地(素材)選び」です。
衣服に使われるような柔らかい綿やシルクとは異なり、過酷な環境で使われる道具には「絶対に破れないタフさ」や「水や汚れへの強さ」が求められます。
そんなプロ仕様のハードな製品づくりに欠かせない、まさに“最強”とも言える2つの代表的な素材「コーデュラナイロン」と「ターポリン」について、それぞれの特徴と縫製のプロの視点から解説します。
1. 圧倒的な耐摩耗性:CORDURA®(コーデュラナイロン)とは?
よく本格的な登山リュックや、ミリタリーもののバッグなどで「CORDURA」という四角いタグを見かけることはありませんか?
コーデュラ®とは、アメリカのインビスタ社が製造する、高機能・高耐久なナイロン生地のブランド名です。
- 特徴:普通のナイロンの7倍の強度 一般的なナイロンやポリエステルに比べて、引き裂き・摩擦・擦り切れに対する強度が圧倒的に高いのが最大の特徴です。岩場にこすりつけたり、重い荷物を詰め込んで毎日ハードに使ったりしても、簡単に穴が開くことはありません。
- 主な用途: 本格的な登山用バックパック、ミリタリーギア、バイク用のウェア、高耐久な工具入れなど。
厚み(デニール数)が増すほどその手触りはゴツゴツと硬くなり、縫製するには一般的なミシンではなく、生地の厚みに負けない強力なパワーを持つ「工業用ミシン」が必要不可欠になります。
2. 水と汚れを完全にシャットアウト:ターポリンとは?
「頑丈さ」に加えて、「防水性」や「お手入れのしやすさ」を最優先したいときに選ばれるのが「ターポリン」です。
ターポリンとは、ポリエステルなどの織物の両面に、塩化ビニール(PVC)などの樹脂をコーティングしたサンドイッチ構造のビニール系素材です。工場の横断幕や、トラックの荷台のシート(いわゆる「幌(ほろ)」)をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
- 特徴:圧倒的な防水性と耐久性 布ではなく樹脂で覆われているため、水を一切通しません。泥や油で汚れても、サッと拭き取るだけで綺麗になります。雨風や直射日光にも非常に強いため、屋外に何年も放置しても劣化しにくいタフさを持っています。
- 主な用途: 屋外用の大型テント、トラックシート、防災用の防水バッグ、医療・介護用のストレッチャーシートや移乗マットなど。
ターポリンは非常にコシが強く、折り曲げるだけでも反発があるため、きれいに形を整えながら縫い上げるには高い職人技が求められる素材です。
縫製のプロだからこそわかる「最強素材」を扱う難しさとこだわり
今回ご紹介したコーデュラナイロンやターポリンは、アパレル(衣料品)用のミシンや針では、硬すぎて針が通らなかったり、素材の重みでミシンが動かなかったりします。
私たちは、こうした「普通のミシンでは太刀打ちできない硬い素材・厚い生地」を専門に扱う縫製工場です。
素材がタフであればあるほど、それを縫い合わせる「糸」も極太の頑丈なものを選び、結合部分には「カン止め」や「ボックスステッチ(四角の中にバツ印を縫う方法)」「バータック」といった特殊な補強縫製を施します。生地の強さを最大限に活かすためには、縫製にもそれだけの強度が求められるからです。
「形にしたいアイデア」をお聞かせください
「アウトドアブランドを立ち上げたいので、コーデュラを使ったリュックを作りたい」 「医療・介護現場で使う、ターポリン製の頑丈なマットのOEMを検討している」
そんな法人担当者様やデザイナー様のこだわりを形にするのが、私たちの仕事です。
「この素材は扱える?」「耐久性をもっと上げるにはどう縫えばいい?」といった疑問があれば、素材の特性を熟知した私たちがしっかりサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。


