試作品から量産まで ― 丈夫な袋物をつくるOEM製造会社の選び方
新しく商品を開発したいと思ったときに、必ずぶつかるのが「どこに製造をお願いするか」という問題です。特にリュックやトートバッグ、アウトドア用品などは「見た目のデザイン性」だけでなく「使い続けても壊れない丈夫さ」が求められるため、製造会社の選び方が商品力そのものに直結します。
本記事では、OEM製造会社を選ぶ際のポイントや、試作品から小ロット生産まで対応できる工場の強みについて解説します。


OEM製造会社を選ぶポイント
OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、企画者が考えた商品を外部の製造会社が代わりに生産する仕組みを指します。
自社で工場を持たなくても商品開発が可能になるため、スタートアップや新規事業に取り組む企業、さらには個人のクリエイターからも注目を集めています。
しかし、OEM製造会社といっても得意分野や対応範囲はさまざま。特に袋物やアウトドア用品をつくりたい場合、以下のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
- 試作品対応の有無
試作品をつくらずに量産に進むのはリスクが高いです。実際にサンプルを形にしてみることで、デザインや機能性、素材の強度を検証できます。試作品製作からサポートしてくれる製造会社を選びましょう。 - 小ロット生産の柔軟性
新規ブランド立ち上げやクラウドファンディングでは、いきなり大ロットを発注するのは難しいものです。小ロットに対応できるOEM製造会社なら、在庫リスクを抑えながら市場の反応を確認できます。 - 素材や縫製技術の専門性
リュックやアウトドア用品は、日常使いで酷使されることが多いため「丈夫さ」が重要です。耐久性のある生地やパーツの選定、強度を意識した縫製仕様を提案できる製造会社が信頼できます。 - コミュニケーションのスムーズさ
OEMは「一緒につくる」関係です。デザインの細かいニュアンスや改良点をしっかりと共有できるかどうかは大きなポイント。打ち合わせやレスポンスが丁寧な会社を選びたいところです。
丈夫な袋物づくりに強いOEM製造会社とは
袋物やアウトドア用品は「壊れにくい」という点が最大の魅力であり、ユーザーがリピートする大きな理由になります。たとえばリュックであれば、肩ベルトの縫い目や底の補強が不十分だとすぐに破損してしまいます。
そのため、袋物の製造に長けたOEM会社は以下のような特徴を持っています。
- 厚手ナイロンや帆布などの丈夫な素材を扱える
- アウトドア向けのパーツ(ファスナー、バックル等)に精通している
- 長時間使用を前提にした縫製設計が可能
- 使いやすさと耐久性を両立する提案力がある
ただ「作れる」だけではなく、「どうすれば長持ちするか」を考えたモノづくりができるかどうかが大きな差になります。

試作品づくりの重要性
商品開発で軽視されがちなのが「試作品」です。頭の中や図面上では完璧に見えても、実際に形にすると改良すべき点が必ず見つかります。
例えば、
- 想定より重く感じる
- ファスナーの位置が使いにくい
- 耐荷重が不足している
などの問題は、試作品を通して初めて分かることです。
試作品をしっかりと検証し、改良を重ねることで、市場に出したときのクレームや返品リスクを大幅に減らすことができます。
OEM製造会社の中でも、試作品製作を丁寧に行ってくれる工場は信頼性が高いといえるでしょう。
小ロット生産のメリット
近年はECサイトやSNSを通じて個人でも商品を販売できる時代になりました。しかし、多くの人が悩むのが「在庫リスク」です。
大ロットで生産すると単価は下がりますが、売れ残った場合の負担が大きくなります。一方、小ロットであれば初期投資を抑えつつ、テストマーケティングが可能です。
小ロット対応のOEM製造会社を選べば、
- クラウドファンディング用に限定数を生産
- 初回は少量で市場の反応を確認
- 改良版を追加生産して商品力を高める
といった柔軟な展開ができます。
スタートアップや新規事業に挑戦する方にとって、小ロット対応は欠かせない条件といえるでしょう。
OEM製造会社と二人三脚で商品開発を進める
OEM製造会社は単なる「下請け」ではありません。試作品づくりから小ロット生産、量産まで、商品開発のパートナーとして並走してくれる存在です。
袋物やアウトドア用品のように耐久性が重視される商品は、製造現場の経験やノウハウが品質に大きく影響します。だからこそ、「丈夫なものを作りたい」という想いを共有できる製造会社と出会うことが、商品開発成功の第一歩になります。
まとめ
- OEM製造会社を選ぶ際は「試作品対応」「小ロット対応」「丈夫な素材や縫製技術」「コミュニケーション力」が重要
- 袋物やアウトドア用品は「丈夫さ」が価値を決める
- 試作品づくりを重視することで、失敗を減らし商品力を高められる
- 小ロット対応は新規ブランドやスタートアップにとって大きな武器になる
もしあなたが「とにかく丈夫な袋物を作りたい」と考えているなら、ぜひ創業70年を超える老舗のOEM製造会社(株)いいづかと共に試作品から挑戦してみてください。しっかりとした土台を築いた上で量産に移行すれば、長く愛される商品がきっと生まれるはずです。

